美容コラム

『おしゃれの研究室』美美Styleの読みもの

防災災害時美容三死守

災害時美容三死守
──紫外線・清潔・二次被害防止、胆振地震を経験した美容家の現実解

災害時美容三死守(1)

「災害が起きたら、美容なんてしてる場合じゃない」「防災用品リストに化粧品を入れるなんて、贅沢品でしょ?」──こんな声、聞いたことありませんか。けれどサリーが平成30年の胆振東部地震を経験して、強く実感したのは、美容は贅沢品ではないということ。むしろ災害時こそ、最低限の美容を死守することが、その後の自分の身を守るのです。

ここで美美Styleが提案するのが、災害時美容三死守──「紫外線対策」「肌の清潔保持」「二次被害防止」の3つで、災害発生後でも死守すべき美容のあり方です。「マシ三選択」が生命・生活の軸(電源・水・足元)だったのに対し、こちらは美容の軸。同じ災害発生後でも、視点を変えた続編です。

「フルメイクができない状況でも、これだけは死守する」──胆振地震を経験して以来、サリーがレッスンで何度も伝えているメッセージ。災害時の混乱の中、何を優先するかを事前に決めておく価値があります。美容医療コンビニ感覚で行かない・ノーファンデ・PR歴ゼロの美容家サリーが、災害時こそ大事にしたい3つの死守、ここに公開!(笑)

なぜ「死守」が必要なのか ──皮膚は臓器という大前提

災害時美容三死守(2)

「美容は贅沢品」と言われがちですが、サリーの結論はシンプル。「皮膚は臓器のひとつ。一番体調が分かりやすい臓器を、ないがしろにしていいわけがない」──これが災害時美容三死守の根本にあります。

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化粧品は、装飾のためだけに存在するのではなく、皮膚という臓器を守るアイテムでもあります。日焼け止め・洗顔料・保湿剤──これらは「綺麗に見せる」前に、皮膚を守る役割を果たしています。だからこそ、災害時にも一定の優先順位で取り入れる価値があります。

サリーが胆振地震で気づいた優先順位

サリーが胆振地震の最中に判断したのが、「ニキビや肌荒れは保険診療であとから治療できる、けれど紫外線によるシミ・シワは取り戻せない」という優先順位。

ニキビ・肌荒れ → 後日、保険診療や基礎ケアで多少回復可能

シミ・シワ → 一度作ると、ほぼ取り戻せない(美容医療を入れても完璧には消えない)

この優先順位が、災害時美容三死守の第一の柱──「紫外線だけは死守する」につながります。

そしてもう1つ、サリーが強く伝えているのが、「マシを選択する」発想。「マシ三選択」で書いた通り、完璧は無理。けれど「何もしないよりはるかにマシ」を選び続けることが、結果的に大きな差を生みます。

ここからは、災害時に死守すべき3つの美容を順に見ていきます。

第一の死守 ──「紫外線対策」:取り戻せない損害を防ぐ

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最初の死守は、紫外線対策。

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サリーが胆振地震で「これだけはやっていた」のが、紫外線パウダー。「紫外線三戦線」で詳述した、UV機能のあるフェイスパウダーです。

「ニキビできてもいい、シミだけは作らない」

サリーの判断ロジックはシンプル。「ニキビができても良いから、紫外線防止効果のあるパウダー、これだけはやっていました」。理由は前述した通り、シミ・シワは取り戻せないから。

これが、サリーがリアルに証明している「死守すべき美容」の効果です。

災害時に持っておきたい紫外線アイテム

ひとつ、UV機能のあるパウダー:粉タイプは衝撃にも強く、嵩張らず、避難バッグに入れやすい。普段から持ち歩くだけで、いざという時の備えにもなります。

ふとつ、できればオールインワン日焼け止め:紫外線カット+保湿が一本で済むタイプ。災害時は荷物を減らしたいので、機能の集約は強い味方。

みっつ、サンスクリーン専用品:「毎日70点メイク三技」で書いた通り、ベースは仕上がり重視・紫外線対策は専用品で分業するのが基本です。

普段からの「常備」が肝

サリーが繰り返し伝えるのが、「普段から備えたほうが◎」。災害時に新しく揃えるのではなく、普段の化粧ポーチや避難バッグに常備しておくことが大事です。

防災収納三原則」で書いた「ものに住所を与える」発想で、化粧ポーチ・寝室・玄関のいずれかに最低限のUVアイテムを置いておきます。

第二の死守 ──「肌の清潔保持」:水がない中での衛生

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二つ目の死守は、肌の清潔保持。

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断水で水が使えない、お風呂に入れない──こうした状況でも、肌の清潔は守りたい。けれど、何を使えばいいのか分からない方も多いはずです。

水なしメイク落としパフという答え

サリーが推奨しているのが、ダイソーの「メイク落としパフ」。

ネットワークビジネスのドラッグストア系の専用品(エンヨー等)も同様の機能ですが、「ダイソーで出たなら、買いやすいダイソーで十分」というのがサリーの結論。節約美容三軸でも書いた通り、プチプラの優秀品を見極めるのが、サリーの一貫した立場です。

ドライシャンプーで頭皮を守る

長期の断水時には、頭皮の不快感が一気に強まります。ここで活きるのがドライシャンプーですが、災害時は「無香料」を選ぶのが鉄則。理由は次の第三の死守で詳述します。

選ぶときのチェックポイント:

薄毛三層対策」で書いた頭皮環境の重要性は、災害時にも変わりません。短期間で頭皮環境を悪化させないために、ドライシャンプーは必須です。

「清潔は保つ」が大前提

ここで覚えておきたいのが、「清潔は保つ」と「清潔感は捨てる」は違うということ。

清潔は保つ:肌を清拭する、髪をドライシャンプーで整える、歯磨きをする → 健康のために必須

清潔感は捨てる:香水、可愛い見た目、女性らしさ → 第三の死守で詳述

清潔さは健康に直結するので、捨てては絶対にいけません。捨てるのは『感』のほうだけ──ここを混同しないことが、災害時美容の鍵です。

第三の死守 ──「二次被害防止」:清潔感を捨てる勇気

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三つ目の死守は、二次被害防止。

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これがサリーの最も社会派なメッセージ。災害時には、性犯罪・盗難などの二次被害が現実的な脅威として存在します。「異常事態の中では、考えられないことが起きる」──これは胆振地震の現場で、サリーが感じた切実な感覚です。

「清潔感」が安全を脅かす場合がある

サリーの強い主張は、「清潔感すら、安全を脅かしてしまう場合もある」ということ。異常事態の中で女性が綺麗に見えると、犯罪を引き寄せるリスクが高まるのです。

「むしろ嫌だけど、汚らしく見えたほうがマシ」──これがサリーの率直な提案。違和感を持つ方も多いと思いますが、清潔と清潔感は別物で、身を守るために清潔感を捨てることは、決して「諦め」ではなく「賢い選択」です。

二次被害を防ぐ3つの工夫

ひとつ、ドライシャンプーは無香料を選ぶ:香りで自分の存在を発信しない。

ふたつ、男性的に振る舞う・服装をする:「ズボラ防災 五軸」で書いた「ジェンダーレスにする」発想。男女の見分けを曖昧にすることで、ターゲットになりにくくなります。

みっつ、「かわいい」「女っぽい」を一時的に手放す:避難所生活では、これらは不要。むしろ安全のリスクを増やす要素として認識する。

安全に最も効くのは「目立たないこと」

これは正直、つらい現実です。「普段なら美容を楽しんでいたのに、災害時はそれを捨てなければいけないなんて」と感じる方も多いはず。けれど、「マシ三選択」で書いた『何もしないよりマシ』の発想と一致するもので、長期的に自分の安全と健康を守るための、現実的な戦略なのです。

「安心安全は、足が生えてこっちに歩いてきてくれることはない」──このサリーの言葉。だからこそ、自分でできる範囲で、できることをやる。それが、災害時美容三死守の精神です。

三死守を支える「皮膚は臓器」の発想

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3つの死守を語ってきましたが、最後にお伝えしたいのが、「皮膚は臓器のひとつ」という大前提。

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化粧品は装飾品ではなく、この皮膚という臓器を守るためのアイテム。だからこそ、災害時にも一定の優先順位で取り入れる価値があります(化粧品を「贅沢品扱い」されると、たまにめちゃめちゃ反論したくなるサリーです・笑)。「健康少額投資」で書いた生活習慣7割の発想と同じく、皮膚という臓器を守る最低限を死守するのです。

まとめ ──「最低限の死守」で、災害時も自分を守る

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災害時美容三死守を、避難バッグの中身チェックリストとして並べてみると、こんな感じです。

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ひとつ、紫外線対策:UV機能のあるパウダーまたは日焼け止めを常備。「ニキビできてもいい、シミだけは作らない」精神で。

ふたつ、肌の清潔保持:ダイソーのメイク落としパフ・無香料ドライシャンプーで、水なしでも清潔を保つ。

みっつ、二次被害防止:清潔感は捨てる、無香料、ジェンダーレスで身を守る。

3つすべてに共通するのは、「最低限を死守する」という発想。完璧なフルメイクは無理だけど、皮膚という臓器を守る・自分の安全を守るための最低限は、災害時こそ徹底する価値があります。

ズボラ防災 五軸(避難所サバイバル)」「防災収納三原則(家の中の備え)」「マシ三選択(生活軸)」と並んで、「災害時美容三死守」が新ピラーの4本目として、胆振地震を経験したサリーの実感が詰まった4本セットになります。

「美容は贅沢品ではなく、皮膚という臓器を守るアイテム」──このサリーのメッセージを、次の防災用品リストに加えてもらえたら、女性としてのリアルな防災の形が一歩前進します。

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よくあるご質問

Q. 災害時美容三死守とは何ですか?
A. 災害発生後でも死守すべき美容を「紫外線対策・肌の清潔保持・二次被害防止」の3つに整理した、美美Style独自のフレームワークです。「美容は贅沢品」という見方を変えて、「皮膚という臓器を守るアイテム」として、最低限の優先順位で取り入れる価値があります。胆振東部地震を経験したサリーの実体験に基づいています。
Q. 災害時に紫外線対策が最優先なのはなぜですか?
A. 「ニキビや肌荒れは後日治療できるが、紫外線によるシミ・シワは取り戻せない」からです。一度作られたシミ・シワは、美容医療を入れても完璧には消えません。「ニキビできてもいいから、紫外線対策はする」という優先順位が、結果的に一番損害を防ぐ判断です。
Q. 「清潔は保って、清潔感は捨てる」って?
A. 「清潔」と「清潔感」は別物で、災害時には区別が必要です。「清潔」は健康のために必須(肌を清拭する・髪を整える・歯磨きをする)。一方、「清潔感」は安全のために捨てる(香水・可愛い見た目・女性らしさ)。異常事態では、清潔感が犯罪を引き寄せるリスクがあるため、無香料を選ぶ・ジェンダーレスな見た目にするのが、身を守る選択です。
Q. 災害時に持っておきたい美容アイテムは?
A. ①UV機能のあるパウダーまたは日焼け止め(粉タイプが衝撃に強い)、②ダイソーの水なしメイク落としパフ(110円・断水時に活躍)、③無香料のドライシャンプー(粉・ミストタイプを選ぶ)、④最低限の保湿クリーム。これらを普段から避難バッグに常備するのが鉄則です。
Q. 災害時に女性らしさを捨てなければいけないのはつらいです。
A. はい、つらい現実だと思います。けれど、「異常事態の中では考えられないことが起きる」現実があります。「マシ三選択」で書いた「何もしないよりはるかにマシ」の発想と同じく、長期的に自分の安全と健康を守るための、現実的な戦略として捉えてください。落ち着いたら、また女性らしさを楽しめる日が来ます。
Q. 防災・美容のご相談はできますか?
A. はい、インテリアトータルレッスンで防災のご相談を、スキンケアレッスンで災害時美容のご相談を承っています。マンツーマンのオンラインレッスンで、ご自身のお住まい・ライフスタイルに合わせて、サリー独自の体験に基づくアドバイスをお伝えします。詳しくは美美サービスのページをご覧ください。
災害時美容三死守(15)

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