美容コラム

『おしゃれの研究室』美美Styleの読みもの

スキンケア紫外線三戦線

紫外線三戦線
──室内・室外・習慣で守る、シミを作らない通年UV対策

紫外線三戦線(1)

「夏の海で日焼けしないために日焼け止めを塗る」──多くの方が紫外線対策を、こうイメージしているのではないでしょうか。けれど、これだけでは肌のシミ・しわ・たるみは止まりません。肌の老化の80%は紫外線が原因と言われていて、その大半は「夏の屋外」以外の場面で蓄積されています。室内、冬、毎日の習慣──戦線は3つあるのです。

ここでは美美Styleが提案する紫外線三戦線──「室内・室外・習慣」の3つの戦線で通年UV対策を組み立てる考え方をまとめます。化粧品開発者の講座を受けたサリーが、座学スキンケアレッスンで毎回伝えている、長期的にシミを防ぐUV戦略です。

39歳でほぼシミがない肌をキープしている美容家サリーが、コツコツ続けてきたUVのコツ、ここに公開!(笑)

なぜ「三戦線」なのか

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紫外線対策が「夏の屋外」だけにとどまっている方が、実は少なくありません。けれど紫外線は、夏でなくても、屋外でなくても、肌に届いているのが事実です。

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室内戦線:窓ガラスを通して入る紫外線。曇りの日・冬・室内ですっぴんでいる時間に蓄積

室外戦線:太陽の下で受ける紫外線。夏だけでなく冬も、移動・買い物・ベランダなど短時間でも積算

習慣戦線:毎日塗る習慣そのもの。成分以前に「塗ったか塗らないか」で結果は決まる

3つすべてに穴がない状態を作って、初めて紫外線から肌を守れます。「室外だけ完璧」「夏だけしっかり」では、結局シミは増えていく──これがサリーの長年の臨床感覚です。

ちなみにサリーは、紫外線対策を極端な完璧主義で考えてはいない点も大事なメッセージとしてお伝えしています。「シミしわひとつない姿が正解というわけでもない」「汗水垂らして頑張っている方をシミしわという基準だけで美醜を語ることはできない」というスタンスです。自分の生活環境に合わせて、無理のない紫外線対策を続けることが、長期的にはいちばん効きます。

では、3つの戦線を順に見ていきましょう。

第一戦線 ──「室内」:実は本丸

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紫外線三戦線でいちばん意外に思われるのが、室内戦線です。「家の中なら紫外線は気にしなくていい」と思いがちですが、これが大きな落とし穴。室内の紫外線対策ほど、怠るとダメージが大きいというのがサリーの実感です。

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理由は2つ。窓ガラスは紫外線のうちUVAを通すこと、そして家にいる時間は屋外より圧倒的に長いこと。短い時間の屋外より、長い時間の室内のほうが、紫外線の蓄積量は大きくなる場合があります。

「遮光カーテンだから大丈夫」は誤解

ここでサリーが何度も伝えていることがあります。遮光カーテンしていても、紫外線対策は別ということ。

「遮光カーテンしてるから大丈夫」と仰る方の中で、実際に紫外線ダメージが少なかった方をサリーは見たことがないそうです(黒い遮光カーテンなら別ですが、白系・ベージュ系の遮光カーテンでは効きません)。遮光=光を遮る、紫外線対策=UVをカットするは、別の話なのです。

室内戦線の防御策3つ

室内の紫外線対策には、3つの選択肢があります。

ひとつ目、紫外線対策シートを窓に貼る。これがいちばん効きます。サリーは家のすべての窓に貼っていて、室内ですっぴんでいる時間でも安心です。シートはホームセンターで数千円から購入でき、賃貸でも貼り直しできるタイプがあります。

ふたつ目、室内でも日焼け止めを塗る。シートを貼れない場合や、追加の防御として有効です。室内用なら厚塗りする必要はなく、朝のスキンケアで日焼け止めを塗ったら、塗り直しは午後に1回程度で十分です。

みっつ目、サリー流の極端アイデア:「室内くらいすっぴんでいさせてくれ!」派の方には、物理防御グッズも選択肢になります。サリーは「スケキヨお面」を買おうか悩んでいるそうです(笑)。冗談半分の話に聞こえますが、光をそのまま遮るアイテムは原始的で確実な対策です。

第二戦線 ──「室外」:夏だけじゃない、冬もです

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2つ目の戦線が、室外。

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室外の紫外線対策は多くの方が意識していますが、ここでも見落としがあります。「夏だけ」「晴れた日だけ」という限定をやめることです。

冬の紫外線量は夏の50%程度ですが、ゼロではありません。雪面からの反射で、晴れた日の冬は実は紫外線量が高くなる場面もあります。「冬も安いのでいいから日焼け止め塗ってね~」というのが、サリーが繰り返しお伝えしているメッセージ。スティック日焼け止めなら出かける前にサッと塗れて、習慣化しやすいです。

サリー流の室外対策

サリーが実践している室外対策は、日傘なし・帽子・グローブ・サングラスの組み合わせ。日傘を使わない理由は、「いちいち毎回片手がふさがるのしんどい」から。インフルエンサーの言葉を鵜呑みにせず、自分の生活環境に合わせて続けやすい方法を選ぶのが大事です。

帽子は通年使えるタイプを1つ持っておくと便利。グローブは接触冷感タイプが夏に重宝します。サングラスは目の紫外線対策にもなり、目が弱いサリーは年中愛用しています(メガネ派の方は、調光レンズという選択肢もあります。詳しくはメガネ三大悩みをご覧ください)。

全身UVパーカーは「自分のスタイル」で選ぶ

最近は全身を覆うUVパーカーも人気ですが、これも好みの問題。サリーは「全身UVパーカーは嫌でして、そもそもパーカーの洗濯が好きではなく」、自分のスタイルに合わない物理防御は無理に取り入れていないそうです(旦那さんのパーカー洗濯にも悪戦苦闘・笑)。

紫外線対策の正解は1つではありません。続けられる方法を見つけることが、いちばんの正解です。

第三戦線 ──「習慣」:成分以前に、塗る

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紫外線三戦線の最後が、習慣です。これがいちばん大事と言ってもいいかもしれません。

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SNSやインフルエンサーの世界では、日焼け止めの成分議論が盛んです。「PA+++++のほうがいい」「ノンケミカルじゃなきゃダメ」「韓国コスメのほうが優秀」──こうした情報に振り回される方は少なくありません。けれどサリーの結論は、「成分以前に塗らなかったら意味なし」。安い日焼け止めでも、毎日塗るほうが、高い日焼け止めをたまに塗るより圧倒的に効きます。

「歯磨きだって習慣化してますよね?」

習慣化のコツは、サリーが繰り返し伝えるたとえ話があります。「歯磨きだって習慣化してますよね?」。歯磨きは毎日やるのに、日焼け止めだけ「面倒だから今日はいいか」となりがち。けれど、本質的にはどちらも毎日のケアです。歯磨きと同じレベルで習慣化することを、サリーは推奨しています。

特に男性は塗る習慣がない方が多いので、できるだけサボらない流れを作るのが大切。スティック日焼け止めなら手も汚れず、出かける前にサッと使えるので、男性にもおすすめです。

「自称プロ」のシミ事情にも注意

紫外線対策の世界には、「自称プロ」のシミ情報も多く流れています。「シミができたから美容医療に行きました」というインフルエンサーが、実は医院から広告料をもらっているケースもあります。美容医療を否定はしませんが、安易に選択肢に入れるのは反対というのが、サリーの一貫した立場。詳しくは顔パーツ三習慣|呼吸・噛み癖・姿勢で変わる、メイクの前の土台づくりで解説しています。

成分議論の前に、まずは毎日塗る習慣をつけること。これが習慣戦線の核です。

補論 ──日焼け止めの基本知識(ちょっとだけ)

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成分以前に塗ること、と言いましたが、選び方の基本だけはお伝えしておきます。

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SPFとPA

SPF:UVB(赤く焼ける紫外線)を防ぐ指標。SPF30なら、日焼け止めなしで20秒で赤くなる肌が、塗ると600秒(30倍)まで延びる

PA:UVA(黒く焼ける・しわの原因)を防ぐ指標。+の数が多いほど効果が高い

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤

紫外線吸収剤:仕上がりが良く高SPF対応。ただし分解時の化学反応で肌荒れする方も。光劣化する成分もある

紫外線散乱剤:光を反射してカットするタイプで肌に優しいが、白浮き・乾燥・毛玉詰まりが起きやすい

敏感肌さんは紫外線散乱剤、しっかり防御したい日は紫外線吸収剤、という使い分けがおすすめです。

W/OとO/W

W/O(ウォーターインオイル):濃厚でウォータープルーフ系。乾燥肌さん向け

O/W(オイルインウォーター):さっぱりみずみずしい。ニキビができやすい方は油分を避けたO/Wを

詳しくはサリーの座学スキンケアレッスンでお伝えしています。

まとめ ──三戦線で、シミを作らない肌へ

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紫外線三戦線を、毎日のUV対策のチェックリストとして並べてみると、こんな感じです。

この3つを揃えるだけで、肌の老化原因の80%を占める紫外線ダメージを、確実に減らしていけます。

「5万円・10万円の美容液より、1000円の日焼け止め」というのが、健康少額投資のサリーの定番フレーズ。シミは作ってから消すより、作らないほうが圧倒的に簡単で、安上がりです。

39歳になる年もシミがほぼないサリーが続けてきたのは、特別なことではなく、三戦線をコツコツ守ることだけ。次の朝、ぜひ顔だけでなく窓のことも考えてみてください。

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よくあるご質問

Q. 紫外線三戦線とは何ですか?
A. 紫外線対策を「室内・室外・習慣」の3つの戦線に分けて、通年で守る、美美Style独自の整理です。多くの方が「夏の屋外」だけに意識が向きがちですが、肌の老化原因の80%は紫外線で、その大半は室内・冬・毎日の習慣で蓄積されます。3つすべてに穴がない状態を作って、初めて紫外線から肌を守れます。
Q. 室内でも本当に紫外線対策が必要ですか?
A. 必要です。窓ガラスはUVAを通すため、室内ですっぴんでいる時間も紫外線が肌に届いています。家にいる時間は屋外より長いため、室内戦線を放置するとダメージは確実に蓄積します。遮光カーテン=紫外線対策ではないので、紫外線対策シートを窓に貼るか、室内でも日焼け止めを塗るのが対策になります。
Q. 冬も日焼け止めを塗ったほうがいいですか?
A. はい、塗ったほうがいいです。冬の紫外線量は夏の50%程度ですが、ゼロではありません。雪面からの反射もあるため、晴れた日の冬は意外と紫外線量が高い場面もあります。「冬も安いのでいいから塗ってね」がサリーのメッセージで、スティック日焼け止めなら出かける前にサッと塗れて続けやすいです。
Q. 高い日焼け止めと安い日焼け止め、どちらがいいですか?
A. 塗らないと意味がないので、続けられる価格のもので大丈夫です。SNSの成分議論に振り回されるより、毎日塗る習慣をつけるほうが圧倒的に効きます。歯磨きと同じレベルで毎日続けられる日焼け止めを、ご自身の予算で選ぶのが正解です。
Q. 男性も日焼け止めを塗るべきですか?
A. 塗ったほうがいいです。男性は塗る習慣がない方が多く、女性より紫外線ダメージが蓄積しやすい傾向があります。スティック日焼け止めは手が汚れず簡単で、男性にも続けやすい形状です。
Q. 紫外線を全く浴びないと骨に悪いと聞きますが、本当ですか?
A. サリーが医療従事者・同業者など複数の専門家に確認したところ、「日光は非常に強いので、覆う程度で骨が弱くなる話はない」という結論でした。日焼け止めを塗っても、ある程度の日光は肌に届きますし、外出時の手や顔に当たる光だけでも十分です。骨を心配して紫外線対策を諦める必要はありません。
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