ブルベ事故メイク脱出
──サマー&ウィンターの鬼門を避ける
「私はブルベ(ブルーベース)だから、透明感を引き出すメイクをすれば安心」と思っていませんか? でも、一口にブルベと言っても、初夏のあじさいのようにソフトで上品なグラデーションが得意な「サマー(夏)」さんと、冬のストリートに映える鮮やかでシャープなコントラストが得意な「ウィンター(冬)」さんでは、似合う世界観が180度違います。同じ「ブルベ」というくくりでも、片方の正解がもう片方の鬼門になる、というのが面白いところです。
「ブルベ向けの青みピンクを買ったのに、なぜかメイクが浮いて古臭く見える」「透明感を出したいのに、顔色が悪く不健康そうに見える」──その原因は、ブルベのタイプごとに存在する「うっかり事故を招く鬼門アイテム」を纏ってしまっているからかもしれません。せっかく自分の色を選んだはずなのに、と落ち込む前に、ぜひ続きを読んでみてください。ここで美美Styleがお伝えするのが、ブルベの事故メイク脱出。パーソナルカラーを効かせどころから考えるパーソナルカラー×メイクの効かせどころの実践編であり、「ブルベだから青系だけ」という思い込みをほどくパーソナルカラーは一生モノじゃないとも地続きの一枚です。
「重たいのは体重だけにしたい」が口ぐせの、ズボラさん専門おしゃれコーディネーター・サリー。PR歴ゼロ・忖度なしのサリーが、サマーさんとウィンターさんが陥りがちなメイクの罠と、それを垢抜けに変える解決策、ここに公開します(笑)。高いコスメを買い足す前に、まず「自分が避けるべき色」を知るだけで、手持ちのメイクの満足度がぐっと上がります。
なぜ「ブルベ」でも事故るのか
ブルベの事故で多いパターンは3つあります。ひとつ、「ブルベ=青みが入っていれば何でもOK」と思っている。ふたつ、サマーとウィンターの違いを知らずにどちらの色も使う。みっつ、トレンドメイクを自分の質感に合わないまま真似る。どれも、ベース(青み)だけ合っていれば安心という思い込みが原因です。同じブルベでも、似合う色の「強さ」がサマーとウィンターでは正反対なのです。
サリーが繰り返し伝えるのが、「パーソナルカラーは、似合わない色を排除するためのものじゃない」ということ。本当に大事なのは、自分の肌がどのトーン(明度・彩度)で一番きれいに発光するかの法則を知ること。サマーさんの「ソフトでエレガントな空気感」と、ウィンターさんの「シャープでモダンな輝き」は、目指すゴールがまるで違います。同じブルベでも、サマーが得意な色をウィンターが纏うと事故になり、その逆も同じ。だからこそ、自分が「青みベース」であることに加えて、サマーかウィンターかまで知っておくことが、垢抜けの分かれ道になります。あなたはどちらのブルベでしょうか。
サマーさんの鬼門──「強すぎるコントラスト」でケバく、古い印象に
涼しげで柔らかく、優しげな空気感が最大の魅力のサマーさん。「大人っぽくキリッと見せたい」「トレンドの強めメイクに挑戦したい」と思ったときに陥りがちなのが、「コントラストの強い締め色やリップ」の罠です。サマーさんは、お顔のなかに「ソフトさ」や「スモーキーなニュアンス」があってこそ、繊細な透明感が引き立ちます。ここに強すぎる色をのせると、色だけが歩き出してしまうのです。あじさいやラベンダーのような、淡くにじむ色合いを思い浮かべると、サマーさんの世界観がイメージしやすくなります。
鬼門1:真っ黒のアイライン&漆黒マスカラ
サマーさんの柔らかな瞳や肌の質感に対して、漆黒はコントラストが強すぎます。目元だけが「キツく」浮いて見えたり、逆に目が小さく見える原因に。きちんとメイクしているのに、なぜか疲れて見える──その正体は、たいてい黒の強さです。アイラインを引けば引くほど怖く見える、という方は、まず色を変えてみてください。
鬼門2:鮮やかな青み赤・ド派手なフューシャ
ブルベの色ではあるものの、サマーさんには「鮮やかさ(強さ)」が過剰です。唇だけがバブル期のように悪目立ちして、お顔全体がケバく、どこか古い印象に見えてしまいます。「ブルベだから青みリップ」とそのまま選ぶと、サマーさんは事故りやすいのです。色の「青み・黄み」は合っていても、「鮮やかさ」が合っていないと浮く──ここがサマーさんの落とし穴です。
サマーさんの正解ルート
メイク全体を「グラデーション」で仕上げる意識を持ちましょう。色と色の境目をくっきりさせず、ふわりと溶かすのがサマーさんの黄金ルールです。アイライナーやマスカラは黒ではなく、「ココアブラウン」「バーガンディ」「グレー」などのソフトな締め色に変えるだけで、驚くほど目が優しく大きく見えます。リップも、少し優しさを含んだ「ローズピンク」や「ラズベリー」など、肌にふんわり溶け込むセミマット〜ツヤの質感を選ぶのが正解。サリーの結論はシンプルです。「サマーさんは、強さより"溶け込み"」。
サリーがよく聞くのが、サマーさんが「ぼんやり見えるから」と濃いめのメイクに走って、かえって古臭くなるという声。本人はあか抜けたいのに、結果はバブル期メイク(笑)。でも締め色を黒からブラウンに替えるだけで、ぼんやりどころか、むしろ品よく洗練されて見えます。サマーさんの透明感は、足すより引くほうが引き立つのです。色を弱めることは手抜きではなく、サマーさんにとっては立派な"攻めのメイク"だと覚えておいてください。
ウィンターさんの鬼門──「ヌーディー・くすみカラー」で顔色が土気色に
凛とした強さ、シャープでドラマチックな存在感が唯一無二のウィンターさん。今どきの「こなれ感」を出そうとして大事故になりがちなのが、「ヌーディーカラー」や「ニュアンスくすみカラー」です。ベージュリップ、くすみローズのアイシャドウ、テラコッタ風メイクは、ウィンターさんの「パキッとしたクリアなツヤ・コントラスト」をすべて消し去ってしまいます。ウィンターさんは、はっきりした色を堂々と使える稀有なタイプ。その強みを薄めるのが、いちばんもったいない選択なのです。
鬼門:ベージュリップ・くすみアイシャドウ
ウィンターさんの肌の上では、お洒落なくすみ感がただの「濁り」に化けます。血色感が奪われ、顔色が一気に土気色(ゾンビカラー)に変色したり、疲労感が出て老け見えする原因に。「こなれ感を出したいのに、なぜか不健康に見える」──それが、ウィンターさんのくすみ事故です。
サリーの観察では、ウィンターさんほど流行のニュアンスメイクで損をしがちです。SNSで人気の「儚げメイク」をそのまま真似ると、儚げを通り越して具合が悪そうに見えてしまう。ウィンターさんは、流行を追うより自分のクリアな強さを信じたほうが、ずっと垢抜けます。みんなと同じが正解とは限らない、というのが、ウィンターさんのメイクの面白いところです。
ウィンターさんの正解ルート
ウィンターさんは「引き算メイク」を意識しすぎると、逆に手抜き感や元気のなさに繋がります。優しげに見せたいときこそ、ヌーディーにするのではなく、「どこか1箇所にクリアで鮮やかな色を仕込む」のが鉄則。引き算するなら全体ではなく、主役を1つ決めて他を抑える、というメリハリの引き算が正解です。目元をすっきりヌードベージュにするなら、リップは「チェリーピンク」や「真紅」を。チークは塗らないか、ごく淡い「クリアなラベンダー」で透明感を仕込む。この引き算と足し算のコントラストで、ウィンターさん特有の洗練された美しさが120%輝きます。マスカラやアイラインの色選びはマスカラ三技、優しげウィンターメイクのコツはウィンター優し気三技も参考になります。
補論──「ブルベだから」の一言で選ばない
サリーがいつも伝えているのは、「ブルベだから、で選ばない」ということ。同じ青みピンクのリップでも、サマーさんには優しく溶ける濃度が、ウィンターさんにはクリアで鮮やかな発色が似合います。色の「ベース(青み・黄み)」だけでなく、「明度・彩度・質感」まで見て選ぶこと。それが、ブルベ事故から抜け出す一番の近道です。とくに見落としがちなのが「質感」で、同じ色でもマットかツヤかで、似合う・似合わないがくっきり分かれます。リップ選びの細かな調整はパーソナルカラーリップ三裏技で詳しく解説しています。同じ一本でも、塗り方ひとつで似合い方が変わるのが面白いところです。リップは生もの、なじみすぎるとくすむ。サリーがよく言うこの感覚を、ぜひ自分の肌で試してみてください。毎日のメイクで少しずつ「似合う質感」の手応えを掴んでいくのが、遠回りに見えて一番の近道です。完璧を目指さず日々70点を積み上げる考え方は毎日70点メイク三技も参考になります。
まとめ ──ブルベ事故メイク脱出で、自分の「質感」を味方に
ブルベの事故メイク脱出を整理すると、こうなります。
ひとつ、サマーさん:漆黒や鮮やか赤を避け、ココアブラウンの締め色とローズ系の溶け込むリップで、ソフトに仕上げる。
ふたつ、ウィンターさん:ベージュやくすみで濁らせず、どこか1箇所にクリアで鮮やかな色を仕込んで、コントラストを作る。
「ブルベだから青みが入っていれば何でも似合う」というわけではありません。サマーさんの「ソフトでエレガントな空気感」と、ウィンターさんの「シャープでモダンな輝き」は、目指すゴールが全く違います。同じ"ブルベ向け"コスメの棚から、サマーさんは溶け込む濃度を、ウィンターさんはクリアな発色を選ぶ。その一手間で、事故は驚くほど減ります。パーソナルカラーの本当の面白さは、似合わない色を排除することではなく、自分の肌がどのトーンで一番美しく発光するかの法則を見つけること。効かせどころはパーソナルカラー×メイクの効かせどころ、思い込みをほどくならパーソナルカラーは一生モノじゃないが役立ちます。うっかり事故になりやすい苦手な質感を賢くコントロールしながら、あなた本来の透明感を引き出すメイクを、もっと自由に楽しんでいきませんか。同じブルベでも、自分のシーズンを知るだけで、毎朝の鏡がもっと好きになります。色に振り回されるのではなく、色を味方につける。その第一歩を、今日から踏み出してみてください。
あわせて読みたい
よくあるご質問
- Q. ブルベなのにメイクが浮くのはなぜですか?
- A. 同じブルベでも、サマーとウィンターで似合う色の「強さ」が真逆だからです。サマーさんは強い色、ウィンターさんはくすみ色が鬼門。青みが入っていても、自分のシーズンに合った明度・彩度・質感でないと浮いてしまいます。土台はパーソナルカラー×メイクの効かせどころをご覧ください。
- Q. サマーですが、強めメイクに挑戦すると古く見えます。なぜですか?
- A. サマーさんの柔らかな質感に、漆黒や鮮やかな赤などの強い色がコントラスト過剰になるためです。締め色はココアブラウンやグレー、リップはローズ系の溶け込む色にすると、ソフトで今っぽく仕上がります。
- Q. ウィンターですが、トレンドのくすみカラーで顔色が悪くなります。
- A. ウィンターさんのクリアな肌の上では、くすみカラーが「濁り」に見えて土気色になりがちです。ヌーディーで全体をぼかすより、どこか1箇所にチェリーピンクや真紅などのクリアな色を仕込むほうが似合います。
- Q. ブルベ向けと書かれた青みリップなら、誰でも似合いますか?
- A. いいえ。同じ青みリップでも、サマーさんには優しく溶ける濃度、ウィンターさんにはクリアで鮮やかな発色が似合います。ベースの青み・黄みだけでなく、明度・彩度・質感まで見て選ぶのが失敗しないコツです。
- Q. 自分がサマーかウィンターか分かりません。
- A. ざっくりした目安は、優しくぼかしたメイクが似合うならサマー、はっきりしたコントラストが似合うならウィンターです。ただ自己判断は難しいので、迷う場合はプロの診断で1stシーズンを確認するのが確実です。
- Q. 自分のパーソナルカラーに合うメイクの相談はできますか?
- A. はい、美美Styleで対応しています。パーソナルカラー診断の結果をもとに、事故を避けて似合うメイクをご提案します。詳しくは美美Styleのサービスをご覧ください。