診断を受けたのに似合う気がしない
──「ブルベ夏」と言われたのに黒・茶が手放せない4つの理由
「3年前にブルベ夏と診断されて、診断書通りに水色やラベンダーのブラウスを買ったのに、着るたびに気分が上がらない。結局、手が伸びるのは黒・カーキ・茶色」──30代〜40代の働く女性に、本当によくいただくご相談です。診断士がハズレだったのか、自分の好みが間違っているのか、もう何が正解かわからない。
はじめにお伝えしたいのは、「診断結果が間違っている」とは限らないということ。同時に、「あなたの好みが間違っている」のはもっと違うということ。両方とも正しくて、ただ「読み方」が合っていないだけ──というのが、お茶会で何十人ものケースを見てきた結論です。
札幌の美容家サリーが、診断書通りに着てもしっくりこないときの4つの典型原因と、再診断を勧める基準、そして「診断書を縛りではなくヒントとして読み直す」具体的な方法を、順番にご紹介します。
なぜ「診断書通り」がしっくりこないのか
パーソナルカラー診断は、たった1日のドレープ(色布)の合わせで、4シーズン×ベスト色を導き出します。その精度はかなり高いのですが、診断結果を「実際の服選び」に翻訳するときに、4つのつまずきポイントがあります。
あなたの「黒・茶が手放せない」は、ほぼ確実にこのどれかです。
原因1:セカンドシーズンが「冬」寄り
パーソナルカラー診断では、ベストの1シーズンだけでなく「2番目に得意なシーズン(セカンドシーズン)」も併せて見るのが本来の形です。
- 夏ファースト・冬セカンド:淡くてクリアな色も、ハッキリした暗色も両方着られる。ぼんやりしたパステルより、コントラストの効いたモノトーンが映える。
- 夏ファースト・春セカンド:くすみよりも明るくクリアな色が得意。明度が高いラベンダー・水色がぴったり。
「夏」と聞いて多くの方がイメージするのはパステル全般ですが、夏×冬の方は、実は「黒に近いチャコール」「ネイビー」「マゼンタ」のほうがしっくりきます。手が伸びるのが黒・茶ばかりという方の多くは、このパターンです。
原因2:骨格との不一致
パーソナルカラーが「色」を扱うのに対し、骨格診断は「素材・シルエット・デザイン」を扱います。
- 水色のとろみブラウス:色は夏で正解でも、素材が「ストレート骨格」には甘すぎることがある。
- ラベンダーのシフォン:色は夏でも、ふわっとしたシルエットが「ナチュラル骨格」には浮く。
つまり、色は合っていても、素材とシルエットが骨格に合っていないせいで違和感が出ているケースです。同じ水色でも、ストレートさんならハリのあるコットンシャツ、ナチュラルさんならリネンのオーバーシャツに変えるだけで、急にしっくりきます。
原因3:顔タイプとのズレ
顔タイプ診断は、顔の輪郭やパーツ配置から「似合うテイスト」を見るもの。
- 大人タイプ(クール・エレガント):淡いラベンダーや水色は「子どもっぽく見える」ことがある。
- 子どもタイプ(キュート・フレッシュ):淡い色は得意でも、暗い茶や黒は「老けて見える」ことがある。
「ブルベ夏×大人顔」の方は、夏の中でも濃いめの色(マゼンタ、ボルドーローズ、チャコールグレー、ネイビー)のほうが顔と釣り合います。淡い色を着て「気分が上がらない」のは、顔タイプとの相性のサインかもしれません。
原因4:素材・質感の違い
診断のドレープは「マットな布1色」で行われます。けれど実際の服には、ツヤ・透け感・凹凸など、たくさんの質感の要素が乗っています。
- 同じラベンダーでも、サテン光沢があると「華やかすぎ」
- 同じ水色でも、シフォンの透け感があると「軽すぎ」
- 同じ黒でも、ベロアの深いツヤなら「夏でも着こなせる」
広報などお仕事でパリッとした服が必要な方は、診断書に書かれている色を、「マットな質感」より「ハリのある織り」で選ぶと、急に自分のものになります。
第一の軸 ──「ブルベ流の黒・茶」を選ぶ
結論から言ってしまうと、ブルベ夏でも黒・茶・カーキは着られます。ただし、選び方のコツが要ります。
黒は「チャコール」に置き換える
真っ黒(漆黒)は冬のベスト色ですが、夏の方が顔まわりに置くと顔の影が強調されすぎます。代わりに選ぶのがチャコールグレー(炭色)。
- 黒の凛とした印象は残る
- 顔色を沈ませない柔らかさがある
- 夏のベスト色(青み・少しのくすみ)の枠に収まる
黒を着たい気持ちの95%は、チャコールで満たせます。
茶は「ココア・モーブブラウン」に置き換える
こっくりした黄み茶(キャメル、チョコ)は秋の色域ですが、青みを含んだ暗色のブラウンは夏でも使えます。
- ココアブラウン:少し赤みを含んだ茶。アクセサリーやバッグにも合わせやすい。
- モーブブラウン:紫を含んだ茶。夏の方の肌の透明感を引き立てる。
- グレージュブラウン:グレーに寄ったベージュ茶。淡色派でも飽きずに着られる。
「パーソナルカラー別ブラウン選び」もあわせてご覧ください。茶系の中にも「青み茶」と「黄み茶」があるという視点が手に入れば、茶のクローゼットは一気に整います。
カーキは「グレイッシュカーキ」
こちらも、黄みの強い軍カーキは秋寄り。夏の方はグレーに寄ったカーキ(セージ、スモーキーグリーン)を選ぶと馴染みます。シルエット次第で大人タイプにも子ども顔にも対応する、便利な色域です。
第二の軸 ──「再診断」を勧める基準
再診断を勧めるケース
- 前回の診断から3年以上経過している
- 体型・体重が5kg以上変動した
- 髪色・髪型が大きく変わった(ハイライト、グレイヘア、ショート移行など)
- 診断書に「セカンドシーズン」「ベスト彩度」の記載がない
- 仕事・ライフスタイルが変わり、必要な印象も変わった
- 3年前の診断士が新人に近い経験年数だった
これらが複数当てはまるなら、再診断は無駄になりません。とくに、診断書に「セカンドシーズン」が書かれていない場合は、本来引き出せるはずの情報が抜けているので、もう一度別の診断士に見てもらう価値があります。
勧めないケース
- 違和感があるのは水色・ラベンダーなど一部の色だけ
- 診断書のセカンドシーズンを読み返したらヒントが出てきた
- 体型・髪型はほぼ変わっていない
- 本当は黒・茶も着たい、と気づいた(読み方の問題)
このゾーンの方は、3万円かける前に、診断書を持参して「読み直しの相談」をするほうが効果的です。
第三の軸 ──診断書を「縛り」ではなく「ヒント」として読む
診断書には、こう書いてあるはずです。「あなたのベストはブルベ夏。水色、ラベンダー、ローズピンクが似合います」。これを、「水色しか着てはいけません」と読むのではなく、「あなたの肌は青みと明るさを得意としています」と読み替えるのが正解です。
読み替え1:色相→色の方向性
「水色」を「青み・明るさを含む色」と読み替えると、選択肢が一気に広がります。
- 水色 → ペールブルー、ダスティブルー、グレイッシュブルー、ネイビー
- ラベンダー → モーブ、藤色、グレイッシュパープル
- ローズピンク → クリームピンク、ピンクベージュ、ボルドーローズ
同じ「青み・明るさ」のグループ内で、自分の好み(暗いほうが好き、くすみが好き、など)に合わせて選び直せばOK。
読み替え2:マニュアルカラー→アクセントカラー
診断書の色をすべて主役(面積最大)で着る必要はありません。
- 主役(面積60%):チャコール、ネイビー、グレージュなど自分が落ち着く色
- 脇役(30%):白、ベージュ、淡いグレー
- 差し色(10%):診断書のベスト色(水色、ラベンダー、ピンク)
差し色として顔まわり(インナー、スカーフ、ピアス)に置けば、診断書の色を活かしつつ、好きな黒・茶もそのまま使えます。「コーデ三軸」でも書いた、ボトムから決めて全身バランスで考える発想と相性のいい運用です。
読み替え3:服→小物
洋服でラベンダーを着るのは抵抗がある方も、口紅・チーク・ネイル・スカーフになら取り入れられます。
- リップにモーブピンク
- チークにラベンダー寄りのピンク
- スカーフに水色×ネイビーのプリント
顔まわりに小さく置くだけで、診断書のベスト色が肌のトーンを引き立ててくれます。「パーソナルカラー別リップの選び方」もあわせて参考になさってください。
お茶会でよく聞く、診断後のリアル事例
事例1:診断書持参で「夏×冬」が判明したEさん(30代・豊平区)
3年前の診断書を持ってお茶会に来てくれたEさん。よく見ると、診断士のメモ欄に小さく「セカンド:冬」と書かれていました。これまでパステル一辺倒で買い物していたEさんに、「黒に近いチャコール、ネイビー、マゼンタ」を提案。手持ちの黒のジャケットも「夏×冬の正解」と判明し、再診断ゼロで6割の服が「OK」に変わりました。
事例2:再診断で結果が変わったFさん(30代・西区)
体重が前回診断から8kg増え、リモートワーク中心になっていたFさん。再診断を受けたところ、結果は「夏」から「冬」に。これまで気分が上がらなかった理由が腑に落ち、診断書を新しい指針として、半年でクローゼットを段階的に入れ替えました。
まとめ ──「好きな色」と「似合う色」は両立できる
診断書通りに着てもしっくりこないとき、悪いのは診断士でも、あなたでもありません。「読み方」が一段足りていないだけです。
ひとつ、4つの典型原因(セカンドシーズン・骨格不一致・顔タイプとのズレ・素材違い)のどれに当たるかを切り分ける。
ふたつ、黒なら「チャコール」、茶なら「ココア・モーブ」と「ブルベ流の暗色」に置き換える。好きな色を諦めなくていい。
みっつ、診断書は「縛り」ではなく「あなたの肌が得意とする色の方向性」を示すヒントの地図として読み直す。
3万円の再診断を受けるかどうかは、それから決めても遅くありません。「診断書通りに着られない自分」を責める必要は、もうありません。
あわせて読みたい
- パーソナルカラーの活かし方|診断結果を「縛り」ではなく「ヒント」として読む
- パーソナルカラー別ブラウン選び|青み茶と黄み茶の見分け方
- パーソナルカラー別リップの選び方|似合う口紅で印象を整える
- 顔パーツの考え方|眉・目・口で「印象」を整える
- コーデ三軸|ボトムから決める・全身バランス・試着で「楽してオシャレ」になる骨格×パーソナルカラーの服選び
よくあるご質問
- Q. 診断書通りに着ても似合わないのは、診断士が間違えたのでしょうか?
- A. 必ずしもそうとは限りません。「ブルベ夏」と言われたけれど黒・茶が手放せない方には、4つの典型原因があります。①セカンドシーズンが冬寄りで、淡い夏色よりはっきりした冬色のほうが似合う、②骨格が診断時の前提と合っていない、③顔タイプが大人寄りで甘い色が浮く、④素材の選び方が合っていない、のいずれかです。診断結果よりも「読み方」を変えるだけで解決するケースが多いです。
- Q. 好きな黒・茶は、ブルベ夏でも着ていいのですか?
- A. もちろん着ていいです。黒なら真っ黒よりもチャコール(炭色)、茶ならココアやモーブブラウンといった「青みを含んだ暗色」を選べば、ブルベ夏の肌にも馴染みます。重要なのは「黒・茶を諦めること」ではなく、「ブルベ流の黒・茶を選ぶこと」。診断結果は色の選び方の方向性を示すヒントであって、特定の色を禁止する縛りではありません。
- Q. もう一度別のサロンで診断を受けたほうがいいですか?
- A. 再診断を勧めるのは、①前回診断から3年以上経過、②体型・体重が大きく変わった、③ライフスタイルが変わって服選びの基準も変わった、④診断書に「セカンドシーズン」「ベスト彩度」が書かれていない、のいずれかに当てはまる場合です。逆に、「水色とラベンダーが似合わないだけ」という限定的な不満なら、現在の診断書を読み直すだけで解決することが多いので、まずはお茶会で診断書を一緒に見るのがおすすめです。
- Q. リモートワークが多くて私服を着る機会が減りました。診断は無駄ですか?
- A. むしろ画面越しの映りを左右する「顔まわりの色」を整える意味で、診断の価値は上がっています。リモート会議で映るのは胸から上だけなので、トップス・インナー・アクセサリーの色選びが今までよりシビアに効きます。少ない買い物で印象を整えたい人にこそ、パーソナルカラーは強い武器です。
- Q. 過去の診断書を持参して相談できますか?
- A. はい、美美Styleのお茶会では「他社の診断書持参歓迎」を明示しています。3年前の診断書、Webアプリの結果、雑誌付録のチェックシートなど、何でも持ってきてください。診断結果と現在の好みのズレを一緒に整理して、再診断が必要か、読み方の調整で済むかを判断します。
「診断は受けたけれど、しっくりこない」というご相談は、まずはZoomで開く500円のお茶会から。
過去の診断書(他社のものでも大歓迎)をお持ちいただければ、読み直しが具体的に進みます。
次回のお茶会日程はLINEでお知らせ
美美サービスを見る