マナー違反を知ってからがスタート
──結婚式・葬儀の冠婚葬祭、知らないと恥ずかしい3つの基本
「結婚式に呼ばれたけど、何を着ていけばいい?」「ブラックフォーマルが古いけど、買い替えるべき?」「親族の通夜・葬儀に間に合うサイズの喪服がない…」──こうしたお悩み、アラフォー以降になると一気に増えませんか。日常のコーデは詳しいのに、冠婚葬祭の装いだけは自信がない、という方は本当に多いはずです。
ここでサリーが繰り返し伝えているのが、「冠婚葬祭は、マナー違反を知ってからがスタート」というメッセージ。おしゃれを追求する前に、まずダメを知る。これが冠婚葬祭の装いの順序であり、サリーの哲学です。
ここでは美美Styleが提案する、マナー違反を知ってからがスタート──冠婚葬祭の装いで知っておきたい3つの基本(結婚式のNG・喪服の見直し・黒の哲学)をまとめます。
ショッピング同行でブラックフォーマル選びもサポートしている39歳美容家サリーが、冠婚葬祭シーンで装いに「想う心」を表す方法、ここに公開!(笑)
なぜ「マナー違反を知る」が先なのか
ファッション業界の発信は、ほとんどが「こうするとオシャレ」という肯定形です。けれど冠婚葬祭の装いは、「これをすると失礼」を知ることのほうが圧倒的に大事。
理由はシンプルで、結婚式や葬儀は『誰かのための場』だから。日常の自分のためのオシャレと違って、新郎新婦・故人・遺族の気持ちを大事にする場なので、自分が良いと思っていても、相手から見ると失礼になってしまうことがあります。
そしてもう一つ。マナー違反は、本人が気づかないうちに親族の目に映っていること。サリーが書いているように、「花嫁も意外と見ています」「親族がどう見てるかわかりません」。自分の友達には伝わる気持ちでも、第三者にはマナー違反として記憶される──これが冠婚葬祭の難しさです。
だからこそ、まずマナー違反を知る。そのうえで、その範囲内で素敵にオシャレする。この順序が、冠婚葬祭の装いの正解です。
ここからは、結婚式・葬儀・黒の哲学の3つを順に見ていきます。
第一の基本 ──「結婚式」:知らずにやりがちなマナー違反
最初の基本は、結婚式のマナー違反。
結婚式は招待状が来るので、準備時間があります。けれど準備時間があるからこそ、「これでいいかな?」と一度立ち止まって確認したいポイントがあります。
知らずにやりがちなNG3つ
ひとつ目、オープントゥの靴。意外と履いてしまう方が多い、結婚式NGの代表格。「祝う気持ちがあればいい」と思いがちですが、つま先を出す靴は『妻のつま先を出す=妻の地位を脅かす』として避ける、という古来からのマナー。親族世代から見ると確実に違反として目に映ります。
ふたつ目、ファー素材。冬の結婚式で着がちなファーコートやファーアクセサリーは、「殺生」を連想させるため避けます。フェイクファーも見た目で判断されるので、避けたほうが無難。コートはクロークに預けるなら室内に入る前に脱ぐので大丈夫ですが、会場内で着用する小物としては避けるのが鉄則です。
みっつ目、アニマル柄。レオパード・ゼブラ・スネークなどのアニマル柄も、ファーと同じ理由で避けます。日常コーデでは素敵なアニマル柄も、結婚式では別。「ちょっとだけアニマル柄」も避けたほうが安全です。
「白に近い色」も要注意
白は花嫁のカラーなので、白系のドレス・小物は避けるのが基本。「クリーム」「アイボリー」「淡いベージュ」も写真で白に見えやすいので、少しでも白っぽいと感じたら違うものを選ぶのが安全です。
ドレスコードがある結婚式(カクテル・セミフォーマルなど)では、事前にドレスコードを確認して、それに合わせるのが大事。新郎新婦に確認するのが恥ずかしい場合は、招待状に書かれた会場の格式から判断しましょう。
マナー違反を知ったら、その上でオシャレを追求
サリーが伝えているのは、「マナー違反を知った上で、素敵なドレスをチョイス」という順序。NGを潰してから、自分の骨格・パーソナルカラーに合った素敵な装いを選ぶ──これが正しい結婚式コーデの作り方です。
コーデ三軸で書いた「全身バランス」の発想は、結婚式コーデでも有効。全身鏡で確認してから出かけるのを忘れずに。
第二の基本 ──「ブラックフォーマル」:突然来る場面への備え
二つ目の基本は、ブラックフォーマル(喪服)。
結婚式と違って、葬祭は突然きます。準備時間がないことが多く、「あった喪服のサイズが合わなかった」「クリーニングが間に合わなかった」というトラブルが頻発します。
喪服を「見直す」3つのタイミング
ひとつ、5年に一度はサイズを確認。体型は徐々に変わるので、5年も経つとボタンが閉まらない・パンツが入らないという事態が起きます。たまに一度試着する習慣だけで、いざという時に困りません。
ふたつ、結婚式やお祝いの予定が見えたタイミング。普段見ない喪服も、結婚式準備の時に一緒にチェックすると、見落としがありません。
みっつ、家族・親族に高齢の方がいるタイミング。準備するのは縁起でもないと思われがちですが、「想う心を装いに表す」ためには、いざという時にすぐ着られる状態を保つのが大事です。
「洗濯できるタイプ」がコスパ最強
サリーがおすすめしているのが、洗濯できるタイプの喪服。
理由はシンプルで、喪服のクリーニング代は特段高いから。葬儀のたびにクリーニングに出していると、5,000円〜10,000円ほどかかります。洗濯機で洗えるタイプなら、自宅で気軽にケアできて、衛生的。
ブランドではAOKI・はるやま・しまむら・イオンなどで、洗濯対応のブラックフォーマルが手に入ります。価格帯も2万円台〜と良心的なので、初めて買う方にもおすすめです。
骨格別のデザイン選び
喪服も骨格に合わせると、美しく見え、自分も着心地がいいものになります。
骨格ストレート:シンプルなIライン、ジャケットはコンパクト
骨格ウェーブ:ウエスト切り替えのワンピース、柔らかい素材
骨格ナチュラル:ゆったりめのシルエット。厚地のものをチョイス。
サリー本人はパンツタイプの喪服を選んでいるそうです。「幸い親族はうるさくいう方がいません」というように、ご家族・親族の理解度に合わせて選ぶのも一つの選択。
ただし、地域や宗派によっては「葬儀ではスカート」が固定マナーの場合もあるので、心配な方は事前に親族に確認するのが安全です。
喪服と一緒に揃えるもの
喪服本体だけでなく、周辺アイテムも忘れずに揃えておきます。
- 黒のパンプス(オープントゥ・ピンヒールはNG)
- 黒のストッキング
- 黒のバッグ(光沢・装飾なし)
- 数珠
- 袱紗(ふくさ・濃紺やグレー)
- ハンカチ(白か黒)
これらを喪服と一緒のクローゼットにまとめておくと、いざという時に慌てません。「防災収納三原則」で書いた「ものに住所を与える」発想と同じです。
第三の基本 ──「黒の哲学」:黒は誰にでも似合う
三つ目の基本は、黒の哲学。
冠婚葬祭の装いの基調はやはり「黒」。けれど黒に対しては、パーソナルカラー診断後に「私は黒が苦手」と思い込んでしまう方が多くいます。サリーが繰り返し伝えているのは、「黒が全く似合わないと感じたお客様はいない」という事実です。
「私は黒が似合わない」は呪い
サリーの観察では、パーソナルカラー診断後に「パーソナルカラー春だから黒なんてダメですよね」「イエベは黒ダメって言われましたよ?」という方が増えるそうです。これが原因でオシャレ迷子になる方が多いというのが、サリーの実感。
「パーソナルカラーは一生モノじゃない」で書いた通り、パーソナルカラーは縛りではなくヒント。「育児家事で汚れやすいから明るい色は無理」「葬儀のために黒は必須」という現実の中で、パーソナルカラーに縛られて黒を避けるのは本末転倒です。
サリーの結論はシンプル。「黒着なよ」これのみ。
黒を着こなすコツ3つ
ひとつ、メイクで肌色を補う。黒で顔色がくすむと感じる方は、チークやリップで血色を補えばOK。「眉アイメイク三技」で書いた血色アイメイクが活きます。
ふたつ、素材の質感で表情を出す。黒一色でも、ジャケット・ニット・パンツの素材がそれぞれ違えば、表情の出る装いに。喪服のような同素材で揃える場合も、ストッキングや小物で質感の違いを足します。
みっつ、白ではなく黒に近い淡色を差す。アクセサリーや靴下に淡色を入れると、黒の重さが軽くなります。冠婚葬祭ではない通常コーデなら、シルバーアクセサリー・グレーソックスなどが安全な差し色です。
「装いに想う心を表す」
冠婚葬祭の装いの本質は、「想う心を装いに表す」こと。
- 結婚式 → 「祝う気持ち」を装いに表す
- 葬儀 → 「故人を想う気持ち」を装いに表す
- 親族行事 → 「家族を尊重する気持ち」を装いに表す
「想う心が大事」と言いつつ、装いがマナー違反だらけだと、その心は伝わりません。マナー違反を知る→その上で素敵に着こなす→想う心を装いに表す──この3段階が、冠婚葬祭の装いの正解です。
まとめ ──三つの基本で、冠婚葬祭の不安を解消
マナー違反を知ってからがスタートの3つの基本を、冠婚葬祭の装いチェックリストとして並べてみると、こんな感じです。
ひとつ、結婚式:オープントゥ・ファー・アニマル柄・白系を避ける。マナー違反を知ってから素敵な装いをチョイス。
ふたつ、ブラックフォーマル:5年に一度サイズチェック。洗濯できるタイプがコスパ最強。周辺アイテムも一緒にまとめる。
みっつ、黒の哲学:「私は黒が似合わない」は呪い。パーソナルカラーに縛られず、メイクと素材で着こなす。
3つの基本を押さえれば、冠婚葬祭の装いの不安が大きく減ります。「装いに想う心を表す」ためにも、まずはマナー違反を知ることから。それが美美Styleが大事にしている哲学です。
ショッピング同行では、ブラックフォーマル選びや結婚式の装い選びもお手伝いしています。「ショッピング同行が『失敗しない買い物』になる理由」も合わせてご覧ください。
「マナー違反を知る→素敵にオシャレ→想う心を装いに」──この3段階を、ぜひ次の冠婚葬祭の準備で思い出してください。
あわせて読みたい
- コーデ三軸|ボトムから決める・全身バランス・試着で「楽してオシャレ」になる骨格×パーソナルカラーの服選び
- パーソナルカラーは一生モノじゃない|パーソナルカラーを「ヒント」として楽しむ4シーズン実用編
- ショッピング同行が「失敗しない買い物」になる理由
よくあるご質問
- Q. マナー違反を知ってからがスタートとは何ですか?
- A. 冠婚葬祭の装いは、おしゃれを追求する前に「これをすると失礼」を知ることが大事、という美美Style独自の整理です。結婚式・葬儀は『誰かのための場』なので、自分が良いと思っていても、第三者から見るとマナー違反になることがあります。まずダメを知る→その上で素敵にオシャレの順序が、冠婚葬祭の装いの正解です。
- Q. 結婚式で絶対避けたいNGアイテムは何ですか?
- A. オープントゥの靴・ファー素材・アニマル柄・白に近い色の4つです。オープントゥは古来からのマナー、ファー・アニマル柄は「殺生」を連想させるため、白は花嫁のカラーなので避けます。「友達同士はその気持ちで伝わっても、親族がどう見てるかわかりません」というのがサリーの注意喚起です。
- Q. ブラックフォーマルの選び方のコツは?
- A. 洗濯できるタイプが圧倒的におすすめです。喪服のクリーニング代は特段高く、葬儀のたびに5,000円〜10,000円かかってしまいます。洗濯機で洗えるタイプなら自宅でケアできて、衛生的かつ経済的。AOKI・はるやま・しまむら・イオンなどで、2万円台〜から手に入ります。
- Q. 喪服はパンツタイプでも大丈夫ですか?
- A. ご家族・親族の理解度次第です。サリーご本人はパンツタイプを選んでいますが、地域や宗派によっては「葬儀ではスカート」が固定マナーの場合もあります。心配な方は事前に親族に確認するのが安全です。
- Q. 「私はパーソナルカラー診断で黒は苦手と言われた」のですが?
- A. それは呪いです(笑)。サリーがレッスンで見てきたお客様で「黒が全く似合わないと感じたお客様はいない」とのこと。パーソナルカラーはヒントであって縛りではありません。冠婚葬祭で必須の黒は、メイクで肌色を補う・素材の質感で表情を出す・差し色を上手に使うことで、誰でも美しく着こなせます。
- Q. 冠婚葬祭の装い・ショッピング同行のご相談はできますか?
- A. はい、ショッピング同行サービスで対応しています。ブラックフォーマル選び・結婚式の装い選びを、お一人おひとりの骨格診断・パーソナルカラー診断結果をもとに、プロの目線でサポートします。詳しくは美美サービスのページをご覧ください。