美容コラム

『おしゃれの研究室』美美Styleの読みもの

骨格診断実用編/浴衣トータルコーデ編

浴衣三仕上げ
──「クラシック」「ロマンチック」「モダン」

浴衣三仕上げ(1)

「パーソナルカラーと骨格に合う浴衣は買ったのに、いざ着てみたらなんだかしっくりこない……」「お祭りっぽい子供っぽさが抜けない、あるいは逆に老け見えしてしまう」──そんなお悩み、心当たりはありませんか? 毎年このシーズンになると、同じモヤモヤを繰り返している方は少なくありません。その原因は、浴衣の「柄」や「色」ではなく、合わせている髪型・バッグ・足元・帯締めといった「小物合わせ」のミスマッチかもしれません。

浴衣三仕上げ(2)

浴衣は日常の洋服以上に、小物の素材感やボリュームのバランスが全体の印象を左右します。ここで美美Styleが提案するのが、浴衣三仕上げ──骨格タイプごとに髪型・帯まわり・足元を「クラシック」「ロマンチック」「モダン」で仕上げる考え方です。骨格を「色・素材・デザイン」で読む骨格診断は三要素で考えるの浴衣応用編であり、洋服で解説した小物三調律を和装まで広げた一枚です。

「重たいのは体重だけにしたい」が口ぐせの、ズボラさん専門おしゃれコーディネーター・サリー。年38着で着回す実用派が伝えたいのは、「浴衣そのものより、その先の仕上げで差がつく」ということ。札幌の短い夏を勝負服で楽しむための、骨格別トータルコーデ、ここに公開します(笑)。

浴衣三仕上げ(3)

なぜ「浴衣三仕上げ」なのか

せっかく浴衣を選んでも、仕上げで失敗する方には共通パターンが3つあります。ひとつ、可愛いからと髪も小物も全部盛ってしまう。ふたつ、正統派にすっきり着すぎて七五三のように見える。みっつ、お行儀よくまとめすぎて古臭くなる。

サリーが繰り返し伝えるのが、「浴衣も、自分のスペックの取扱説明書通りに仕上げれば必ず似合う」というメッセージ。同じ浴衣でも、ストレートは盛りを削る「クラシック」、ウェーブは華やかさを足す「ロマンチック」、ナチュラルはあえて崩す「モダン」が正解で、仕上げの方向は真逆になります。洋服で全身を組む順序を整えるコーデ三軸の発想を、和装に応用するイメージです。足元の選び方は夏サンダル三選び、色の考え方はパーソナルカラーは一生モノじゃないも合わせてどうぞ。あなたはどのタイプで仕上げますか?

浴衣三仕上げ(4)

第一の仕上げ──「クラシック」:骨格ストレートさん

立体的な上重心と、ハリのある肌を持つストレートさん。浴衣の仕上げで絶対にやってはいけないのが、「可愛いから」と髪をフワフワに巻いたり、レースの飾り紐をゴテゴテ足すこと。せっかくの高級感が削がれ、着太りへ一直線です。小物も髪型も「直線」「シンプル」「上質」で統一するのが大正解。

髪型:面とツヤのタイトアップ

浴衣三仕上げ(5)

後れ毛をフワフワ出すのはNG。髪面をピシッと整えたシニヨンや夜会巻き、タイトなストレートポニーなど、面とツヤを意識したアップスタイルが横顔を一番スッキリ見せます。迷ったら、結婚式のお呼ばれヘアを少し上品にしたイメージで考えると失敗しません。かんざしは、大ぶりでシャープなガラス細工やべっ甲が大得意です。

帯まわり:直線の平組と自立するバッグ

帯締めを使うなら、太めの平組で直線的なものを。バッグはクタッとした巾着ではなく、竹カゴでも「スクエア」の形がしっかり保たれる自立型を選ぶと、着痩せのIラインが完成します。柄を入れるなら、小花より大きめのストライプや幾何学柄のほうがしっくりきます。サリーの結論はここでも変わりません。「ストレートさんは、盛るほど重く見える」。

足元:正統派のスクエア下駄

浴衣三仕上げ(6)

塗りの木目が綺麗な、正統派のスクエア型の下駄を。鼻緒は太めで、高級感のある無地や伝統柄ですっきりまとめましょう。安っぽい鼻緒ひとつで全体の格が下がるので、足元こそ質にこだわる価値があります。

サリーがよく見るのが、ストレートさんが「せっかくの浴衣だから華やかに」とレース小物や巻き髪を盛って、かえって着膨れして見えるケース。本人は可愛くしているつもりでも、上品な立体感に装飾が喧嘩してしまうんです。引き算こそがストレートさんの最大の華やかさ──そう覚えておくと、小物選びで迷いません。

第二の仕上げ──「ロマンチック」:骨格ウェーブさん

浴衣三仕上げ(7)

デコルテが華奢で下半身に重心があるウェーブさんは、正統派にすっきり着るだけだと「着物に着られている感」や寂しげな印象になりがち。仕上げのキーワードは「曲線」「シアー」「高位置」。視線を上げる盛り算を仕込みます。

髪型:ゆるふわの低めお団子

タイトにまとめすぎると顔まわりが寂しくなるので、編み込みやロープ編みを取り入れた、ふんわり柔らかい低めのお団子がベスト。顔まわりに後れ毛を少し残してゆるく巻くと、可憐な曲線美が引き立ちます。髪飾りは小さめの花やパール、リボンモチーフが驚くほど馴染みます。一つだけより、小さめを2〜3個散らすほうが、ウェーブさんらしい甘さが出ます。

浴衣三仕上げ(8)

帯まわり:兵児帯で華やかに盛る

トレンドの「兵児帯」「しわ兵児帯」は、ウェーブさんのためにあるような神アイテム。後ろでふんわりリボン結びにし、前側にパールやビジューの細めレース飾り紐を足して華やかに。兵児帯が手元になければ、半幅帯を文庫よりふっくら結ぶだけでも印象は変わります。バッグは丸型のかごやレース・巾着素材の、コロンとした丸いフォルムが大好物です。「華奢さは寂しさじゃなく、伸びしろ」がここでも効きます。

足元:丸み台と柔らか鼻緒

下駄の台は角ばっていない丸みのある形を。鼻緒はレース素材や淡い刺繍が入ったソフトな質感で、足元まで優しくまとめると、全身が柔らかな印象に整います。

浴衣三仕上げ(9)

サリー自身も若い頃、タイトにまとめた正統派の浴衣姿を写真で見て「なんだか疲れて見える」と落ち込んだことがありました(笑)。兵児帯と顔まわりの花飾りに変えただけで、別人のように華やいだのは衝撃でした。ウェーブさんは、遠慮せず「盛っていい」タイプ。華やかさは足すほど似合う、と覚えておいてください。

第三の仕上げ──「モダン」:骨格ナチュラルさん

しっかりした骨組み(フレーム感)がお洒落なナチュラルさんは、カチッとお行儀よくまとめすぎると、肩幅の強さが目立ったり古臭く見えがち。どこかに「遊び」や「アシンメトリー」を仕込むのが、お洒落に見せる最大のコツです。キーワードは「ラフ」「天然素材」「ボリューム」。

浴衣三仕上げ(10)

髪型:ニュアンスお団子と外ハネ

きっちり固めるスタイルは一番苦手。あえて手ぐしでざっくりまとめた「ニュアンスお団子」や変形ポニーフック、ミディアム・ショートなら無造作な外ハネもお洒落にキマります。髪飾りも、レザーや大きめのウッド調、天然石など、ほっこりしないエッジの効いた大きめを選んでみてください。金具やマットな質感の素材を選ぶと、甘くなりすぎず大人っぽくまとまります。

帯まわり:吉弥結びとレザーベルト

浴衣三仕上げ(11)

帯は定番の文庫結びではなく「吉弥結び」や、タレを長く垂らしたアシンメトリーで長さを強調。飾り紐の代わりにお洒落なレザーベルトを細帯の上に巻くモダンなアレンジも、ナチュラルさんなら大得意。帯の位置を少し低めにすると、こなれ感がさらに増します。バッグは特大サイズのアタバッグや、麻・ラフィアのクラッチを持つと、モデルのようなこなれ感が漂います。

足元:ヴィンテージ下駄とモダン素材

台座に焼き加工(ヴィンテージ感のある焦げ茶)の下駄や、コルクソールを。鼻緒は太めの麻やデニム素材、トングサンダル風のモダンなデザインを合わせても今っぽく素敵です。骨格の強さは、隠すより活かす。和装でもこの原則は変わりません。

サリーの観察では、ナチュラルさんが「和装はきちんとするもの」と思い込んでガチガチに固め、かえって武骨に見えているケースが多いです。フレーム感のある人がお行儀よくまとめるほど、骨格の強さが前に出てしまうんですね。あえて崩す勇気こそが、ナチュラルさんの浴衣を一番お洒落に見せてくれます。

浴衣三仕上げ(12)

補論──「全部盛り」をやめると、浴衣は急に垢抜ける

浴衣で失敗する一番多い原因は、実は「足し算のしすぎ」だとサリーは見ています。可愛い小物を見つけるたびに足していくと、どこを見せたいのか分からない散漫な印象に。ストレートなら削る、ウェーブなら高い位置に集める、ナチュラルなら大ぶりを一点。骨格に合わせて「主役を一つに絞る」だけで、同じ浴衣が驚くほど洗練されます。

たとえば花火大会のような華やかな場でも、盛る場所は骨格で決めるのが鉄則です。ストレートさんは一点豪華主義で大ぶりのかんざしを一つ、ウェーブさんは髪飾りを少し多めに顔まわりへ、ナチュラルさんはバッグをガツンと大きく。シーンが派手だからと全方位に盛るのではなく、自分の骨格が映える一箇所に力を集めるのがコツです。自分に似合う仕上げの型を一度知っておけば、当日の準備で迷わず、写真写りにも自信が持てます。PR歴ゼロ・案件歴ゼロのサリーが、たくさんの浴衣姿を見てきて行き着いた、シンプルな結論です。

浴衣三仕上げ(13)

まとめ ──浴衣三仕上げで、360度隙のない夏姿に

浴衣三仕上げを、自分のスペックの取扱説明書として並べると、こうなります。

ひとつ、クラシック(ストレート):タイトアップ、直線の平組、正統派スクエア下駄で、上質に引き算する。

浴衣三仕上げ(14)

ふたつ、ロマンチック(ウェーブ):ゆるふわお団子、兵児帯、丸み下駄で、高い位置に華やかさを盛る。

みっつ、モダン(ナチュラル):ニュアンスお団子、吉弥結び、ヴィンテージ下駄で、あえて崩してこなれさせる。

せっかくパーソナルカラーや骨格に合った浴衣を選んでも、小物の選び方ひとつでその効果は半減します。逆に、髪型や足元までトータルで「自分の取扱説明書」通りに揃えれば、360度どこから見られても隙のない、瑞々しい夏姿が完成します。浴衣は一年に数えるほどしか着ない特別な装いだからこそ、自分のスペックを知って仕上げると、その一日の満足度がまるで変わります。去年の浴衣でも、仕上げの小物を骨格に合わせて変えるだけで、今年は新鮮に、そして格段に垢抜けて着こなせます。骨格の土台を知るなら骨格診断は三要素で考える、洋服の小物に広げるなら小物三調律、自分では選びきれないときはショッピング同行が頼りになります。この夏は浴衣単品の枠を超えて、髪の先から足元までのトータルコーデを賢く完成させて、誰よりもお洒落で映える夏姿を披露しに出かけませんか。

あわせて読みたい

よくあるご質問

Q. 浴衣三仕上げとは何ですか?
A. 骨格タイプ(ストレート・ウェーブ・ナチュラル)ごとに、浴衣の髪型・帯まわり・足元を「クラシック」「ロマンチック」「モダン」で仕上げる考え方です。浴衣本体より仕上げの小物で印象が大きく変わります。土台は骨格診断は三要素で考えるをご覧ください。
Q. 合う浴衣を買ったのにしっくりきません。なぜですか?
A. 原因は柄や色ではなく、髪型・帯・足元の小物合わせがミスマッチなことが多いです。浴衣は洋服以上に小物のボリュームや素材感が全体を左右します。骨格タイプに合わせて仕上げを変えるだけで、印象が一変します。
Q. ストレートですが、可愛く盛ると老けて見えます。どうすれば?
A. ストレートさんは盛るほど重く見えるタイプです。後れ毛やレース飾りを足すより、タイトなアップと直線的な小物で「引き算」するのが正解。面とツヤを意識すると、上質でクラシックな浴衣姿になります。
Q. ウェーブで浴衣が七五三っぽくなります。対策は?
A. すっきり着すぎると寂しく見えるタイプなので、兵児帯のふんわりリボンや、顔まわりの華やかな髪飾りで「視線を上に上げる盛り算」を仕込みましょう。バッグや下駄も丸いフォルムで揃えると、可憐にまとまります。
Q. ナチュラルですが、浴衣が古臭く見えてしまいます。なぜですか?
A. お行儀よくまとめすぎると、フレーム感が悪目立ちして古く見えがちです。吉弥結びやアシンメトリー、大きめの天然素材小物で「あえて崩す」と、アーバンでこなれた印象になります。足元もヴィンテージ下駄やモダン素材が似合います。
Q. 浴衣のトータルコーデの相談はできますか?
A. はい、美美Styleで対応しています。骨格診断やパーソナルカラーの結果をもとに、浴衣の髪型・小物・足元まで含めてご提案します。新しく買い揃えなくても、手持ちの浴衣と小物を活かす方向でのご相談も歓迎です。詳しくは美美Styleのサービスをご覧ください。

骨格に合った浴衣コーデのご相談は、まずはZoomで開く500円のお茶会から。

次回のお茶会日程はLINEでお知らせ

美美サービスを見る

みんなのお茶会|お喋りは人生の贅沢

まずはお茶会で、お気軽にお会いしましょう

サリーのサービスが気になる方は、まずはお茶会へ。

リラックスした雰囲気の中で、あなたのお悩みやなりたいイメージをお聞かせください。

お茶会イメージ — クジラのティータイム
参加費
500円
定員
5名
所要時間
約90分