美容コラム

『おしゃれの研究室』美美Styleの読みもの

サリーの寄り添い相談室40→50代エイジング編/メンズ

大人デニム三鉄則
──「色」「丈」「シルエット」

「20代から30年デニム派なのに、53歳の今、デニムが太って見える、顔から下が古い」――札幌・西区でITのシニアエンジニアをされているIさん(53歳)からのご相談です。リモート中心の生活で、休日はほぼ毎日ジーパン。お腹周りが少し出てきて、カジュアルを維持するか卒業するか迷っているそう。デニムは同じなのに、なぜ急に似合わなくなったのでしょうか?

大人デニム三鉄則のイメージ

ここで美美Styleが提案するのが、大人デニム三鉄則──「」「」「シルエット」の3点を押さえるだけ。ここで目指すのは、カジュアルからの卒業ではありません。ラフなジーパンから、スマートな大人のプレミアムデニムへ進化させることです。メガネの更新は「メンズメガネ三選び」、白髪を活かす装いは「ロマンスグレー三小物」もどうぞ。

PR歴ゼロ・案件歴ゼロ・ノーファンデ・ノーコンシーラー・メガネ歴25年のアラフォー美容家サリーが、相談室で繰り返し伝える「デニムは卒業じゃない、進化させればいい」という持論、ここに公開!(笑)

大人デニム三鉄則の解説イラスト(2)

なぜ30年来のデニムが「太って古く」見えるのか

結論から言うと、年齢によるお腹周りの「丸み(体型変化)」と、顔に宿った「大人の風格(渋さ)」に対して、昔ながらのデニムの「カジュアルさ・ラフさ」がついていけず、ギャップが浮き彫りになっているからです。

ひとつめは、体型と生地の問題。50代を迎えると、どんなに気をつけても腰やお腹に優しい丸みがつきます。20代の頃に似合っていた硬くて厚いジーパンは、その丸みを拾って外側にポコッと膨らみ、腰回りの横幅を必要以上に大きく見せてしまう。これが「最近デニムを穿くと太って見える」物理(見た目)の原因です。ふたつめは、顔とのギャップ。30年のキャリアを積んだIさんの顔には、シニアエンジニアとしての知性や渋さが確実に宿っています。一方、色落ちの激しいデニムやクタクタにルーズなデニムは、10代〜20代の「未熟さ・ラフさ」と掛け合わせてこそお洒落に見えるアイテム。顔が成熟しているのに首から下が若い頃のままだと、顔とデニムが繋がらず、服だけが古く浮くのです。サリーの観察では、これは「デニムが似合わなくなった」のではなく、「ジーパンのままで止まっている」だけ。だからこそ、卒業ではなく、進化なのです。「重たいのは体重だけにしたい」が口ぐせのサリーですが、じつは自身も100kg→50kgの激変を経験していて、体型が変わると手持ちの服がまるで合わなくなるつらさは人一倍わかっています(笑)。だからこそ断言できるのは、体型の変化そのものは無理に戻さなくていい、ということ。デニムの選び方さえ整えれば、今の体型のまま、軽やかにスマートに見せられます。

大人デニム三鉄則の解説イラスト(3)

第一の鉄則 ──「色」:濃紺(インディゴブルー)の一択

最も印象を左右するのが色です。では、何色を選べばいいのでしょうか? 答えは「インディゴブルー(濃紺・リジッド)」の一択。ここを間違えると、どんなに形が良くても部屋着のお疲れ感に見えてしまいます。

大人デニム三鉄則の解説イラスト(4)

20代の頃に穿いていたような、全体が激しく色落ちしたライトブルーや、ヒゲ・ハチノスの加工が入ったデニムは、すべて手放します。選ぶべきは、均一に深い、真っ濃いネイビー(ノンウォッシュ/ワンウォッシュ)。濃紺は色彩学で「スーツのネイビー」と同じ効果を持ち、顔の渋さと完璧に調和して、カジュアルなのに上品で清潔感が出ます。さらに視覚的な引き締め効果が高く、穿くだけでお腹や太もものボリュームをシュッと削いで見せてくれる、大人にとって最高の「痩せ見え色」なんです。最初の一本に迷ったら、とにかく濃紺。色落ちした手持ちのジーパンと並べてみると、同じデニムとは思えないほど、濃紺のほうが脚も腰もすっきり見えるはずです。色の効かせ方の土台は「パーソナルカラー×メイク」にも通じます。

第二の鉄則 ──「丈」:ハーフクッションで、たるみを断つ

大人デニム三鉄則の解説イラスト(5)

次は丈。じつは、写真で「顔から下が古い(昭和)」と感じる最大の原因がここです。裾をずるずる引きずったり、足元で生地が何重にもクシャクシャ溜まる(フルクッション)状態は完全にNG。これこそ「だらしないお父さん感」の元凶です。

大人が目指すのは「ハーフクッション」。靴の甲にフロントがほんの少し触れて、前にわずか一つだけたわみができる長さです。スニーカーやローファーに合わせるなら、たるみの出ない「ジャスト(くるぶし下)」までしっかり裾上げを。足元のダボつきを無くすだけで全身の縦のラインが真っ直ぐ伸び、お腹から足元までのシルエットが劇的にスマートに。「古さ」が一瞬で消えて、清潔感のある今どきのスタイルに変わります。裾上げは数百円から数千円。いちばん安く、いちばん確実に効く、大人デニムの分かれ道です。お店で買ったら、面倒でもその場で裾上げをお願いするのが正解。「あとで自分で折ればいい」と放置すると、結局フルクッションのまま穿き続けてしまうものです。裾をきちんと整えた一本は、それだけで一段も二段も格上げされて見えるものです。

第三の鉄則 ──「シルエット」:テーパードで、隠して見せる

大人デニム三鉄則の解説イラスト(6)

最後はシルエット。お腹が気になると、つい「ラクだから」とブカブカの太いストレートを選びがちですが、それは逆効果。余計に太って見えます。

選ぶべきは「テーパード」。腰回りと太ももには突っ張らない適度なゆとりがありながら、ヒザから裾(足首)へ向かってゆるやかに細くなるシルエットです。素材も、綿100%のゴワゴワした硬い生地ではなく、ポリウレタンが1〜2%混ざった、適度にストレッチの効いたしなやかな生地を。ストレッチの効いたテーパードは、お腹や腰の丸みを硬さで突き出さずに優しく包み込み、ヒザ下がキュッと細いので「隠したい腰回りはゆったり、見せたい脚はすっきり」という劇的なスタイルアップが叶います。リモートワークのデスクワークでもお腹が苦しくない、という実用的なメリットつき。「ラクさは譲れない、でも太って見えるのは嫌」――この一見わがままな願いを、ストレッチテーパードはきちんと両立してくれます。スキニーのように脚を締めつけるわけでも、昔のストレートのようにずん胴になるわけでもない、大人の体型にいちばん優しく、かつ格好よく見せてくれるシルエットです。どんなシルエットが似合うかは骨格でも変わるので、「骨格診断は色・素材・デザインの三要素で考える」もあわせてどうぞ。

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補論 ──合わせるトップスと、「もう一着」の正解

デニムを進化させたら、合わせるトップスも一手。50代男性の安全圏は、目の詰まった上質なニット(サマーニット含む)と、ジャケットです。Tシャツ一枚やヨレたスウェットは「部屋着感」が出やすいので、顔まわりに少しきちんと感のある素材を持ってくると、顔とデニムが一気に繋がります。

そして「カジュアルは維持したいけど、デニムだけだと飽きる」という方に、デニム以外でもう一着持つなら何がいいでしょうか? サリーがおすすめするのは、ストレッチの効いたテーパードの「チノスラックス」と、ウールに見えて家で洗える「ウールライクのイージーパンツ(チャコールグレー)」です。どちらもジーパン並みにラクなのに、センタープレスや上品な落ち感で腰回りのボリュームを引き算してくれます。着こなしの方程式はひとつだけ。上下どちらか片方に「綺麗め(ツヤや立体感)」を一滴足すこと。濃紺デニムにニット、ラクなチノに上質なジャケット――この掛け算で、30年のカジュアルの心地よさを保ったまま、現役感のある50代に仕上がります。リモートワーク中心でも、足元は意外と見られているもの。宅配を受け取る瞬間や、急な出社、休日のお出かけで、首から下は思った以上に人の目に触れます。だからこそ、家で過ごす一本にも「進化したデニム」を一本仕込んでおくと、いざという時に慌てません。買い替えに迷ったら「ショッピング同行が失敗しない買い物になる理由」もどうぞ。

大人デニム三鉄則の解説イラスト(8)

まとめ ──大人デニム三鉄則で、卒業せずに進化する

30年来のデニムを今の自分にアップデートする3点を、並べてみるとこうなります。

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ひとつ、:濃紺(インディゴブルー)の一択。色落ち・加工は卒業。スーツのネイビー効果で痩せ見え。

ふたつ、:ハーフクッションへ。足元のたるみを断ち、縦のラインで古さを消す。

大人デニム三鉄則の解説イラスト(10)

みっつ、シルエット:ストレッチの効いたテーパードへ。腰はゆったり、脚はすっきり。

たとえば、色落ちしたルーズデニムを愛用していたエンジニアの方は、濃紺のテーパードに替えただけで、リモートの画面映えがよくなり、休日に奥様と出かけても「スマートになった」と言われるように。デニムをウールライクのイージーパンツに替えた別の方は、「ジーパンよりラクなのに、きちんと見える」と手放せなくなり、外出の頻度が増えたそう。

デニムは、卒業しなくていい。色・丈・シルエットを整えれば、30年の相棒は太って見えるジーパンから、スマートな大人のデニムに進化する――それがサリーの結論です。似合う一本やコーデのご相談は「パーソナルカラー×メイク」とあわせて、まずはお茶会でどうぞ。

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よくあるご質問

Q. 大人デニム三鉄則とは何ですか?
A. デニムが太って・古く見えるとき、「色」「丈」「シルエット」の3点で選び直す、美美Styleの考え方です。濃紺、ハーフクッション、テーパードを押さえると、カジュアルを卒業せずにスマートな大人のデニムへ進化できます。
Q. 30年デニム派なのに、なぜ急に太って古く見えるのですか?
A. お腹周りの丸みを硬いデニムが拾って横幅を強調し、さらに成熟した顔と若い頃のラフなデニムのギャップで「顔とデニムが繋がらない」ためです。デニムが似合わなくなったのではなく、ジーパンのまま止まっているだけです。
Q. 何色のデニムを選べばいいですか?
A. インディゴブルー(濃紺・リジッド)の一択です。色落ちや加工の入ったデニムは手放してください。濃紺はスーツのネイビーと同じ引き締め効果があり、顔の渋さと調和して、痩せ見えと清潔感を両立します。
Q. お腹が気になるので太めを選んだほうが楽ですか?
A. 逆効果です。ブカブカの太いストレートは余計に太って見えます。腰回りはゆったり、ヒザ下が細くなるストレッチ入りのテーパードを選ぶと、隠したい腰回りを包みつつ脚がすっきり見えます。
Q. デニムに合わせるトップスは何が安全ですか?
A. 目の詰まった上質なニット(サマーニット含む)やジャケットが安全圏です。Tシャツ一枚やヨレたスウェットは部屋着感が出やすいので、顔まわりにきちんと感のある素材を置くと、顔とデニムが繋がります。
Q. 男性も似合うデニムやコーデの相談はできますか?
A. はい、男性のパーソナルカラー診断と骨格・お顔立ちのヒアリング・アドバイスにも対応しています。体型と顔の変化に合わせて、色・丈・シルエットを一緒に選びます。詳しくは美美サービスのページをご覧ください。

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