美容コラム

『おしゃれの研究室』美美Styleの読みもの

骨格診断実用編/着痩せ編

着痩せ三戦略
──「Iライン」「ハイウエスト」「ゆとり」

着痩せ三戦略(1)

「お洒落を楽しみたいけれど、体型カバーばかり気になって服選びが楽しくない」「お腹まわりや二の腕を隠そうと全身ゆるめの服を着たら、逆にお相撲さんのようにドッシリ見えてしまった……」──体型の気になる部分を隠そうとするほど、なぜか着太りしてしまう。そんなファッションの罠に陥っていませんか?

着痩せ三戦略(2)

着痩せを成功させるために一番大切なのは、体重を減らすことでも、体型を隠すことでもありません。大切なのは、「自分の骨格タイプの特徴を知り、どこを出してどこを引き算するか」を見極めること。つまり、ダイエットを始める前に、できることがあるのです。ここで美美Styleが提案するのが、着痩せ三戦略──骨格タイプごとに「Iライン」「ハイウエスト」「ゆとり」を使い分ける考え方です。骨格を「色・素材・デザイン」で読む骨格診断は三要素で考えるの着痩せ応用編であり、メイクで痩せ見えを叶える痩せ見え三技の"服版"にあたります。

着痩せ三戦略(3)

「重たいのは体重だけにしたい」が口ぐせの、ズボラさん専門おしゃれコーディネーター・サリー。100kg→50kgのダイエットを経験したからこそ言えるのは、「痩せる前から着痩せはできる」ということ。痩せるより圧倒的に早く、一瞬でスタイルアップするリアルな戦略、ここに公開します(笑)。

なぜ「着痩せ三戦略」なのか

着痩せで失敗する方には、共通パターンが3つあります。ひとつ、気になる部分を全部隠そうとして全身を覆う。ふたつ、流行のオーバーサイズを骨格に関係なく着る。みっつ、そもそも「隠す=痩せ見え」だと思い込んでいる。どれも原因はサイズや体重ではなく、「自分の骨格を知らないこと」だけ。逆に言えば、タイプさえ分かれば、今ある服でも着方を変えるだけで印象が変わります。

着痩せ三戦略(4)

サリーが繰り返し伝えるのが、「着痩せとは、自分の身体を一番魅力的に翻訳すること」というメッセージ。隠すのではなく、出す場所と削る場所を骨格で決めるだけ。ストレートは縦に抜く「Iライン」、ウェーブは重心を上げる「ハイウエスト」、ナチュラルは骨を泳がせる「ゆとり」。同じ「ゆるい服」でも、骨格が変われば着痩せになるか着太りになるかは正反対です。全身を組む順序はコーデ三軸、手持ち服の絞り方はクローゼット三軍管理も参考になります。あなたはどの戦略タイプでしょうか。

第一の戦略──「Iライン」:骨格ストレートさん

全体的に立体感があり、上半身に厚み(グラマラスさ)が出やすいストレートさん。着痩せしようとして、チュニックやオーバーサイズの丸首カットソーで全身を覆い隠すのが最大の罠です。服のボリュームがすべて肉感に乗っかって、ドッシリした「貫禄」に化けてしまいます。キーワードは「首まわりの開放」と「ジャストサイズ」。

着痩せ三戦略(5)

胸元にリッチな「Vの空間」をあける

Vネックやスクエアネック、深めのUネックなど、胸元が縦にすっきり開いたデザインを選びましょう。上半身の厚みが一気に削げ落とされ、デコルテが驚くほど綺麗に見えます。ストレートさんの首元は、詰めるほど苦しく、開けるほど痩せます。タートルネックや詰まった丸首がなんとなく苦しく感じるのは、実は骨格的に正しいサインなんです。

着痩せ三戦略(6)

「3つの首」を堂々と見せる

首・手首・足首の一番細い部分をあえて露出するのが鉄則。袖をサッとたくし上げたり、アンクル丈のセンタープレスパンツを穿くだけで、全体がキュッと引き締まった印象に。全部を一度に出さなくても、その日に出しやすい一箇所を意識するだけで効果があります。サリーの結論はシンプルです。「ストレートさんは、隠すより出すほうが痩せる」。

素材は「ハリ」のある直線シルエット

着痩せ三戦略(7)

柔らかい素材は肉感を拾うので、厚みのある綿100%のシャツやツイル生地など、服自体が綺麗な直線を描くジャストサイズを選びましょう。縦の「Iライン」を意識するだけで、横幅が削られたようなスマートさが手に入ります。これがストレートさんにとって、一番手早くできる着痩せの近道です。

サリーがよく聞くのが、ストレートさんが「二の腕が太いから」と全身ゆったりを着て、かえって大きく見えるという声。でも実は、二の腕は袖をまくって一番細い手首を見せるだけで、すっと細く見えるんです。気になる部分の「すぐ隣の細い場所」を出す──これがストレートさんの着痩せの極意。隠す発想を手放すと、服選びが驚くほどラクになります。

第二の戦略──「ハイウエスト」:骨格ウェーブさん

着痩せ三戦略(8)

下半身に重心があり、上半身やデコルテが華奢で平面的になりやすいウェーブさん。お尻や太ももを隠そうと長めのゆったりトップスをバサッと着ると、重心が下がって短足に見えたり、上半身の寂しさが際立って「お疲れ感」が出ます。キーワードは「ハイウエスト」と「上半身のボリューム」。

ウエスト位置は「みぞおち」を死守

重心を上げることが最優先。ボトムスは必ずハイウエストを選び、トップスはインするかクロップド丈(短め丈)に。気になる太ももの横張りがカバーされ、脚がそこから始まっているかのような劇的な脚長効果が生まれます。ワンピースを選ぶなら、ウエスト切り替えが高い位置にあるデザインだと簡単に重心が上がります。ウェーブさんの着痩せは、まず「ウエスト位置」から始まります。

着痩せ三戦略(9)

デコルテの「スカスカ感」を服で盛る

胸元が大きく開いた服は、ウェーブさんを貧相に見せます。首元はクルーネックやボートネックで隠すか、シフォン、ギャザー、小さめフリル、ボウタイブラウスなど、上半身に「華やかな盛り感」を足してください。上半身に目線を集めると、気になる下半身から視線が外れ、全身がバランスよく引き締まります。手持ちの服で物足りないときは、カーディガンを肩がけするだけでも上半身に立体感が出て、簡単にバランスが整います。「華奢さは寂しさじゃなく、伸びしろ」がここでも効きます。

着痩せ三戦略(10)

サリー自身も、若い頃は下半身を隠そうとロング丈ばかり着て「なんだか野暮ったい」と悩んでいました(笑)。ところがハイウエストにインしてトップスを短くした瞬間、脚が急に長く見えて、鏡の前で小躍りしたのを覚えています。ウェーブさんは「隠す」より「上げる」。重心ひとつで印象がここまで変わるのかと、自分で一番驚いたタイプ別テクニックでした。

第三の戦略──「ゆとり」:骨格ナチュラルさん

肩幅や手首・足首の関節、膝のお皿など、しっかりした「骨組み(フレーム感)」がスタイリッシュなナチュラルさん。上品に見せようとピタッとしたリブニットや膝丈タックスカートを着ると、逆に骨感がガツンと目立って逞しく見えることがあります。キーワードは「オーバーサイズ」と「マキシ丈(長さ)」。

着痩せ三戦略(11)

「ゆるさ」を味方につけて華奢見えさせる

ピタッとする服は骨感を強調しますが、身幅にゆとりのあるオーバーサイズシャツやドロップショルダーを着ると、しっかりした骨組みがカモフラージュされます。服の中で身体が「泳ぐ」ゆとりが、ナチュラルさん特有のスタイルの良さを引き立て、逆に華奢に見せてくれます。ただし全身ダボダボはNG。トップスをゆるめたら、足首や手首をどこか一箇所だけ見せて抜け感を作ると、だらしなさが消えてきちんと感が残ります。

ボトムスには圧倒的な「長さ・ボリューム」を

着痩せ三戦略(12)

中途半端な丈は膝の骨感を強調するため、スカートならマキシ丈、パンツならフルレングスのワイドパンツなど、下にどっしりボリュームを持たせましょう。麻やコーデュロイなど表面に凹凸のある素材を選ぶと、骨の強さが綺麗に中和され、大人のこなれ感あふれる着痩せが完成します。骨格の強さは、隠すより活かす。サリーの一貫した主張がここでも効きます。

サリーの観察では、ナチュラルさんが「きちんと見せたい」とコンパクトな服を選んで、かえって骨っぽさが目立っているケースがとても多いです。フレーム感のある人が体に沿わせるほど、肩や膝の存在感が前に出てしまうんですね。ゆとりはだらしなさではなく、ナチュラルさんだけに許された武器。堂々と服の中で泳ぐほど、スタイルの良さが洗練されて見えてきます。

着痩せ三戦略(13)

補論──「痩せてから」を待たなくていい

「痩せたらお洒落しよう」と、何年も服選びを後回しにしていませんか。サリーは100kg→50kgのダイエットを経験していますが、振り返って思うのは「痩せる前から着痩せの工夫はできた」ということ。骨格に合った服を選べば、体重がそのままでも、見た目は一段階スマートになります。逆に、骨格を無視して全身を隠すと、何キロ痩せてもドッシリ見えてしまう。着痩せは体重の問題ではなく、翻訳の技術です。ダイエットは時間がかかりますが、着方を変えるのは今日この瞬間からできること。今日着る一枚から、すぐに変えられます。自分の骨格タイプがどうしても分からない、似合う着痩せが判断できないというときは、ショッピング同行で実際の試着を一緒に見るのが一番の近道です。

まとめ ──着痩せ三戦略で、「隠す」をやめて「魅せる」に変える

着痩せ三戦略(14)

着痩せ三戦略を、身体の取扱説明書として並べると、こうなります。

ひとつ、Iライン(ストレート):胸元を縦に開け、3つの首を出し、ハリ素材のジャストサイズで縦に抜く。

ふたつ、ハイウエスト(ウェーブ):ウエストをみぞおちで死守し、上半身に華やかさを盛って重心を上げる。

着痩せ三戦略(15)

みっつ、ゆとり(ナチュラル):オーバーサイズとマキシ丈で骨を泳がせ、凹凸素材でフレームをいなす。

着痩せテクニックは、体型を「恥ずかしいから隠す」ためのものではありません。あなたの中に眠る本来の魅力──ストレートのグラマラスさ、ウェーブの可憐な曲線、ナチュラルのスタイリッシュなフレーム──を、現代の服で一番素敵に輝かせる「翻訳作業」です。同じ体重・同じ手持ち服でも、骨格に合わせて着方を変えるだけで、見た目の印象は今日から変えられます。骨格の土台を知るなら骨格診断は三要素で考える、メイクの痩せ見えも重ねるなら痩せ見え三技、小物まで整えるなら小物三調律が役立ちます。「太っているから着られない」という思い込みは今日で終わり。サリー自身がそうだったように、「今の自分」を一番きれいに見せる工夫は、痩せる努力とは別に、いつだって始められます。骨格タイプという最強の取扱説明書をポケットに、鏡の前の自分を一番輝かせるお洒落を楽しんでいきませんか。

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よくあるご質問

Q. 着痩せ三戦略とは何ですか?
A. 骨格タイプ(ストレート・ウェーブ・ナチュラル)ごとに、「Iライン」「ハイウエスト」「ゆとり」を使い分けて着痩せする考え方です。隠すのではなく、出す場所と削る場所を骨格で決めます。土台は骨格診断は三要素で考えるをご覧ください。
Q. 体型を隠しているのに、なぜ太って見えるのですか?
A. 全身を覆うと服のボリュームが体に乗っかり、かえってドッシリ見えるためです。とくにストレートさんは要注意。隠すより、首・手首・足首を出して縦のラインを通すほうが痩せて見えます。
Q. 痩せてからお洒落したほうがいいですか?
A. 待つ必要はありません。骨格に合った服を選べば、体重がそのままでも見た目は一段階スマートになります。100kg→50kgを経験したサリー自身、「痩せる前から着痩せはできた」と振り返っています。
Q. ウェーブですが、上半身が寂しく見えます。どうすれば?
A. 胸元を大きく開けず、ボートネックやボウタイ、フリルなどで上半身に華やかさを足しましょう。さらにハイウエストで重心を上げると、下半身の気になる部分から視線が外れて、全身が引き締まって見えます。
Q. ナチュラルですが、オーバーサイズだとだらしなく見えませんか?
A. ポイントは「丈」と「素材」です。トップスをゆるめにしたら、ボトムスはマキシ丈やフルレングスで縦の長さを出し、麻やコーデュロイなど凹凸のある素材を選ぶと、だらしなさではなく洗練されたこなれ感になります。
Q. 自分の骨格に合う着痩せの相談はできますか?
A. はい、美美Styleで対応しています。骨格診断の結果をもとに、着痩せの服選びから全身のコーデまでご提案します。詳しくは美美Styleのサービスをご覧ください。

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